帆船Amiとは
帆船Amiは、1990年(平成2年)11月、当地沼津で青少年のトレーニングを目的として誕生した、日本では数少ない2本マストのトップスル・スクーナーです。誕生時の名前は「海王」、その後、時代の変遷を経て「青雲」と名前を変え、2006年7月からは「帆船Ami」としてその姿を駿河湾に浮かべています。
帆船Amiの主な仕様
項目 | 仕様 | 備考 |
---|---|---|
帆走形式 | 2檣(しょう)トップスルスクーナー | Schooner |
定員 | 20名 | |
全長 | 16.4m (54ft) | バウスプリットを含む |
測度長 | 11.9m (39ft) | 船首材の前面から船尾外板の後面までの水平距離 |
バウスプリット長 | 3.2m | |
マストの高さ | フォアマスト=11.0m メインマスト=14.0m | |
型幅 | 3.9m (13ft) | 船の外板を除いた内空幅 |
満載喫水 | 2.0m | |
バラスト | 3.3t | |
総トン数 | 10t | 船体の有効部分の容積 |
全速力 | 8.3ノット | |
巡航速度 | 7ノット | |
機帆走測度 | 4~10ノット | |
主機関 | 立型水冷ディーゼルエンジン55HP | |
補機関 | 水冷ディーゼルエンジン8.4HP, AC5kw | |
横帆 | フォアトップスル1枚 | |
縦帆 | メインスル他7枚 |
帆船Amiの装備
帆船Amiの2本マストは、前方のマストをフォアマスト(FORE MAST)、後方のマストをメインマスト(MAIN MAST)と呼びます。帆(セール:SAIL)は、最前部に3枚、中間に2枚、後方に2枚、さらに、フォアマストのヤードに横帆を1枚、合計8枚張ります。
最前部の3枚のセールを上から順に、フライングジブ(FLYING JIB)、ロワージブ(LOWER JIB)、ロワーステイスル(LOWER STAYS’L)と呼びます。
中間部の2枚のセールは、上からアッパーステイスル(UPPER STAYS’L)、フォアスル(FORES’L)と呼びます。
後方の2枚のセールは、上からメインガフトップスル(MAIN GAFF TOPS’L)、 メインスル(MAINS’L)と呼びます。フォアマストのヤードにつけられた横帆をフォアトップスル(FORE TOPS’L)と呼びます。
帆船は、セールのことを世界共通用語としてスルと呼ぶのです。乗船した方々とクルーと力を合わせてロープを引っ張って、この8枚の帆を張っていくのです。
帆船Amiの船長 溜(たまり)光男について
娘の誕生を機に、かねてからの夢であった船の仕事に就きたいと脱サラし、チャーターヨット事業とヨットスクールをスタート。2006年に、小学校の頃から夢だった帆船の船長になり、娘の名前「Ami」と名付ける。ヨットスクールや、帆船を操れるようになるためのボランティアクルーの育成、トレーニング船としての運行を行う。
溜船長の動画
海・船・星空の知識が豊富な溜船長のお話、ぜひご覧下さい!